ルイス・ネリ選手【写真:Getty Images】 |
日本のボクシングファンにはもはやお馴染みのルイス・ネリ選手。
そんなネリ選手がまたやらかしました…
ルイス・ネリ選手とは
ルイス・ネリ選手は24歳のメキシコ人プロボクサーで、元WBC世界バンタム級チャンピオン。
2012年のデビューから、2016年には
- WBCアメリカ大陸バンタム級王座
- WBC世界バンタム級シルバー王座
を獲得し、この年の最高若手有望選手賞を獲得。
その勢いのまま、2017年に当時のバンタム級絶対王者である山中慎介選手に挑戦。
4回TKOで勝利し、WBC世界バンタム級王座を獲得しました。
具志堅用高さんの持つ13連続防衛の記録に、この試合に勝てば並んだのですが、山中選手の目標は打ち砕かれることになりました。
具志堅用高さんの持つ13連続防衛の記録に、この試合に勝てば並んだのですが、山中選手の目標は打ち砕かれることになりました。
しかしここから、ネリ選手の順調なキャリアが一転する事件が起こります。
ドーピング違反疑惑と体重超過
世界王座獲得から8日後、試合の前に行われたドーピング検査において、禁止薬物である「ジルパテロール」が検出されたと発表されます。
WBCは、ジルパテロールはメキシコでは家畜を太らせるために使用されることがあり、その肉を食べたために陽性反応が出た可能性も考慮し、調査。
約2ヶ月の調査の末、故意に摂取した確証が得られなかったとして処分はせず、山中慎介選手との再戦の指令が出されます。
再戦は2018年3月に決定し、試合に先立って行われた前日計量でさらなる事件が起こります。
バンタム級の規定体重を5ポンド(約2.27kg)もオーバーする体重超過を犯し、再計量でも落としきれず、試合前に王座は剥奪。
そのため試合は山中選手が勝てば王座獲得、それ以外は空位となる条件で行われました。
結果は2回TKOでネリ選手が勝利し、王座は空位となりました。
日本ボクシングコミッションはネリ選手に活動停止処分を下し、日本での活動は事実上の永久追放という形になっています。
日本ボクシングコミッションはネリ選手に活動停止処分を下し、日本での活動は事実上の永久追放という形になっています。
その後WBCからファイトマネーの凍結、無期限資格停止処分が下されますが、のちに6ヶ月に短縮。
2018年10月に復帰後、4戦を全勝のまま進み、2019年11月23日にWBSS準決勝で井上尚哉選手に敗れた、エマヌエル・ロドリゲス選手と対戦する予定でした。
またやった体重超過
ロドリゲス戦前に行われた前日計量で、規定体重を1ポンドオーバー。
再計量を命じられました。
2時間後の再計量をギブアップしたため、試合の開催についてロドリゲス陣営と協議が行われました。
その結果、公平な条件での開催を望むロドリゲス陣営が受け入れず、試合はキャンセルとなりました。
2時間後の再計量をギブアップしたため、試合の開催についてロドリゲス陣営と協議が行われました。
その結果、公平な条件での開催を望むロドリゲス陣営が受け入れず、試合はキャンセルとなりました。
まとめ
ここ最近、WBSSで優勝した井上尚哉選手をしきりに挑発したり、対戦相手であるエマヌエル・ロドリゲス選手に対して早期KO宣言したりと、リスペクトを欠く行動も目立っていました。
キャラクターとしてならアリなのですが、いくら実力があってもここまでルールを守れないとなると、プロとして失格だと思います。
減量が厳しいなら階級を上げればいいのにとも思うのですが、それをしない理由があるんでしょうね。
これから何らかの処分があるんでしょうが、もし将来的に井上選手と試合する機会があるとすれば、キッチリ倒して欲しいと希望します!
追記
井上尚哉選手もTwitterを更新し、この件に言及しました。
ネリどうしようもねぇな、、— 井上尚弥 Naoya Inoue (@naoyainoue_410) November 23, 2019
また計量失格。
こんな奴にゴタゴタ言われたくない。
ボクシング界から追放でいい。
やはり命懸けで戦っているプロボクサーとして、絶対に許せない行為なんですね。
WBCの賢明な処分を望みます。
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