昨日より報道されている、幼稚園の事業停止、閉園のニュース。
うちの子供も先日幼稚園を卒園したばっかりで、人ごとではないなと思って見てました。
この件の内容や、閉園の原因の一つとして挙がっていた、
「幼児教育・保育無償化」
についての記事になります。
突然事業停止と閉園を通達
このニュースは、神奈川県川崎市にある幼稚園、
「A.L.C貝塚学院」
が3月26日、入園直前、また新年度直前というタイミングで幼稚園の事業停止と閉園を突然通達したというものです。
入園予定だった子供や在籍中の園児とその保護者の方、さらには働いている先生までがこの日まで閉鎖を知らされていなかったため、混乱に陥っています。
前日の25日には卒園式や謝恩会も通常通り開かれていたようなので、そりゃあ動揺するよ…
一般の入園でも一苦労なのに、新年度直前のこの時期に、新たに入れる幼稚園、保育園を探すのはものすごく大変だと思います。
また今後は破産手続きに入るようなので、新入園、新学年の子供のために支払ったお金も返ってくるか不透明のようです。
先生方も職を突然失うわけですから、新たな就職先を探すのも大変な労力を使うと思います。
ニュースを聞いた時は、昨年あった成人式の晴れ着の事件のような、
「お金だけ集めて…おい!」
みたいな話かと思いましたが、詳しく見ていると、40年以上の運営実績があったり、教育に力を入れているのは確かなようで、ただの悪人が計画倒産したとはなんとなく思えないです。
もちろんこのやり方は許されることではないですが。
この幼稚園は認可外幼稚園で、学校教育法に定められた「幼稚園」の定義には当てはまらず、行政上は「幼稚園類似施設」や「幼児園」としての位置づけになっています。
認可には施設の設備・広さや給食の有無、保育士の数といった条件をクリアする必要があります。
(クリアできていない項目があるからといって、危険だとかではありません。認可外でも素晴らしい幼稚園・保育園はたくさんあります。)
行政上の幼稚園ではないので、川崎市も園の詳しい情報は把握できていないとのことですが、何とか園児と先生全員の受け入れ先を見つけてほしいと切に願います。
事業停止の原因の一つ、幼児教育・保育無償化とは?
A.L.C貝塚学院は事業停止に至った原因として、
この「幼児教育・保育無償化」とはどういうものなのか。
- 少子高齢化によって入園児数が減少していて、厳しい運営状況だった。
- 2019年10月から始まる「幼児教育・保育無償化」により、無償化対象外であるA.L.C貝塚学院はさらなる入園児数の低下が見込まれることが追いうちになった。
この「幼児教育・保育無償化」とはどういうものなのか。
出典:幼児教育・保育の無償化について(厚生労働省ホームページ)
詳しくは画像や厚生労働省のホームページを見てもらう方がわかりやすいですが、幼稚園や保育園の利用料を2019年の10月から無償にしようという国の政策です。
幼稚園や保育所や認定こども園などは3歳から5歳までは利用料が無償になりますが、(バス代や給食費、行事代は除く)認可外保育施設は100%無償化ではありません。
A.L.C貝塚学院が説明している追いうちとは、入園する見込み人数が100%無償化の幼稚園等に大幅に流れるため、事業継続が困難になったということだと思われます。
幼児教育・保育無償化ってどうなの?
ついこの間まで、うちの子供も幼稚園に通っていました。
月に4万円弱だったので、3年で約140万円。
「これがタダになるのかぁ…あと3年早くやってくれてればっ!」
って、正直羨ましく思います。
でもこういうニュースを見てしまうと、まだ同じことが起こる可能性だってあるんじゃないかと思ってしまいます。
無償化の対象の幼稚園等は定員いっぱいになるでしょうから、待機児童は少しは減るかもしれませんが、入れなかった場合は無認可保育施設に預けることも多いはず。
そうなると入れなかった人には不公平感が出るし、第一その受け皿である施設がこんな形で無くなってしまうと、ますます待機児童は増えるんじゃないの?
預かり保育も上限はありますが無償化されるので、保育士さんの負担も増えるはずで、保育の質が維持できるのかだったり、賃金の問題も出てくると思います。
今回の閉園によって、これから受け入れ先を探している園児や保育士さんが一人でも受け入れ先が見つからなかった場合、間接的にこの政策が一因になることは否めません。
(もちろん政策はいきなり決まったわけではないので、閉園という最悪の対応をしてしまった園に一番問題がありますが)
幼児教育・保育無償化は素晴らしいことだと思いますが、やっぱり何か不公平だよなって思います。
その予算で子供手当の額を増やすとか、消費税上げないとかの方がいいよなぁ。
まあもう決まった政策なんで、こういうことが起こる可能性があるってわかった以上、何か行政として対策するべきなんじゃないかと思います。
子供やその保護者が迷惑するなんて一番アカンねんから。
「これがタダになるのかぁ…あと3年早くやってくれてればっ!」
って、正直羨ましく思います。
でもこういうニュースを見てしまうと、まだ同じことが起こる可能性だってあるんじゃないかと思ってしまいます。
無償化の対象の幼稚園等は定員いっぱいになるでしょうから、待機児童は少しは減るかもしれませんが、入れなかった場合は無認可保育施設に預けることも多いはず。
そうなると入れなかった人には不公平感が出るし、第一その受け皿である施設がこんな形で無くなってしまうと、ますます待機児童は増えるんじゃないの?
預かり保育も上限はありますが無償化されるので、保育士さんの負担も増えるはずで、保育の質が維持できるのかだったり、賃金の問題も出てくると思います。
今回の閉園によって、これから受け入れ先を探している園児や保育士さんが一人でも受け入れ先が見つからなかった場合、間接的にこの政策が一因になることは否めません。
(もちろん政策はいきなり決まったわけではないので、閉園という最悪の対応をしてしまった園に一番問題がありますが)
幼児教育・保育無償化は素晴らしいことだと思いますが、やっぱり何か不公平だよなって思います。
その予算で子供手当の額を増やすとか、消費税上げないとかの方がいいよなぁ。
まあもう決まった政策なんで、こういうことが起こる可能性があるってわかった以上、何か行政として対策するべきなんじゃないかと思います。
子供やその保護者が迷惑するなんて一番アカンねんから。
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